【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】叫ぶ男

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私はもうすぐ50歳になる。

 

年のせいか、
最近耳が遠くなった。

 

ある日の夜、
私は買い物に出掛けた。

 

車を走らせていると
交差点の信号に引っ掛かった。

 

(ここの信号…長いのよね~……)

 

なんて思っていると
クラクションに手が当たって音が鳴ってしまった。

 

すると、隣から
「ドンドンドン!!!」
私は驚いてそっちを見た

 

男が窓を叩いて何か叫んでいるのだ。

 

私は慌てて頭を下げた。

 

しかし、男は叫ぶのをやめない。

 

(クラクションが鳴っただけでそんなに怒らなくても……)

 

しばらくすると信号が
青に変わった。

 

私はもう一度頭を下げて走り出した。

 

が、男はまだ何か叫んでいる。

 

それだけではない。

 

なんとついてくるのだ。


(あの人怖いわ、どこまでついてくるのかしら。)

 

私は家に帰るのを止め、
男を振り切ろうとしました。

 

しかし、
ずっと男はついてくるのです。

 

窓を開けて何か叫んでいますが、
聞こえません。

 

私はついに近くの交番に駆け込みました。

 

「あの人がずっとついてくるんです!!
助けて下さい!!」

 

男はすぐに取り抑えられました。

 

男はまだ叫んでいます。

 

『…俺じゃ……ろ!!……しろだ!!!』

 

私は、ホッとして
車に寄りかかりました。

 

そして全てを悟り叫びました。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男が言っていた言葉は

「俺じゃない、うしろ!!お前のうしろだ!!!」

 

語り手の車の中に誰かがいた。

 

危険人物の類の人。

 

語り手はそれに気づき

なんとか無事に事が済んだのだろう。

 

車の中にいた誰かが

何をしたかったのかはよくわからないが…

 

 

それにしても、

語り手は車、追いかけてくる男は?

 

同じく車なんだろうけれども

「何か叫んでいる」

というところから走って追いかけるイメージになってしまった。

 

なんて走るのが早いのだろう…