私には2年前、
付き合っていた大好きな彼がいた。
正直今でもその彼の事が忘れられない。
あれから2年、
色々な人と付き合ってみたけれど
どうしてもダメ。
誰も彼には適わない。
彼はお金持ちではなかったけど
体の相性が最高に良かったし
何よりも心がとても広かった。
凄くワガママな私を
深い愛で包んでくれた。
彼を困らせる私の事を怒った事なんて
一度もなかった。
私はきっとそんな彼に
甘えていたんだと思う。
自分から別れ話をして
地元を飛び出した事を今頃後悔してる。
彼より良い男が居るんだって
本気で思ってた。
バカな自分が悔しい。
…ある日
妹からメールが届いた。
お姉ちゃんへ
あたしね
結婚する事になったの!
それで、彼の家族とうちの家族で
結婚式前に食事会を開きたいから
お姉ちゃんも参加してくれない?
…私がこんなにも毎日悲しいのに
幸せになるなんてしょうがない妹だわ。
でも、それとこれとは別だものね。
私は食事会に参加した。
早めに来た私は端の席に座る。
遅れて相手側の家族が全員向かいの席に座る。
妹の前には2年前の彼がいた。
【解説】
妹が結婚する相手は大好きな元カレ。
ここから修羅場になってしまうのだろうか…?
元カレはもしかして語り手を追いかけてきた?
それとも実は最初から妹を狙っていた?
そういう意図は全く無く、
本当に偶然だった?
語り手としては大好きな彼が妹と結婚するのだから、
何かしらやらかしてしまいそうである。
果たして妹の結婚生活はどうなるのか…