「ただいま入ってきたニュースです。
〇〇寺の前で交通事故がありました。
犯人は自首し事故の詳細を言いましたが遺体が見当たりません。……」
Aの奥さん「怖いわね」
A「世の中物騒だな」
Aの奥さん「今日ここの取材行くんでしょ?
気をつけてね。はいこれ」
A「なんだいこれは」
Aの奥さん「御守りよ」
A「ありがとうじゃあ行って来る」
Aの奥さん「行ってらっしゃい」
〇〇寺
A「ここか」
寺の主「いらっしゃいませ。Aさん」
Aの心の中『ん?この人何かがない』
Aは凄く不気味がりました。
寺の主「さぁどうぞ入ってください。
見せたいものがあります。」
そう言うと
寺の主は奥へ入っていった。
寺の主「ここでございます」
A「え?ここは?」
寺の主「□※▲の飾り部屋でございます」
Aは上手く聞き取れなかったが
口の動きとこの光景でよくわかった。
Aは怖くなって思わず逃げた。
Aが寺を出ようと思ったその時…………
キキー バァン
「ただいま入ってきたニュースです。
〇〇寺の前で交通事故が起きました。
しかし今度は、遺体が発見されました。
身元はAさん…」
【解説】
Aが寺の主に連れて行かれたのは
遺体が飾ってある部屋だった。
寺の主は遺体集めが趣味だった。
Aが気づいた
『何かがない』というのは
影のこと。
寺の主はすでに死んでいた。
寺の主は死んでも
なお幽霊として遺体集めをしていた。
Aが遺体として回収されなかったのは
御守りのおかげ。
遺体を回収されなかったのは喜ばしいけれど、
できれば死ぬのを守ってほしかった…。
寺の前で交通事故が起きるのは
寺の主の部屋を見て
みんなAのように逃げるように飛び出しているからなのだろうか?