ある日僕は仕事から帰り
ベッドで横になっていました。
時計を見ると
夜の11:00をまわっている。
マジかぁと思いそのまま寝ました。
なーんか押し入れの方から物音がするなと思ったんだが
疲れてたから気にせずに寝ました。
朝になり起きて
玄関のポストから新聞をとろうとしたら
カギが開いてたことに気づいた。
いやぁ昨日カギ閉めないまま寝ちゃったんだぁ。
次から気をつけようと
新聞を広げながらベッドに向かった。
そういえば…と思い
押し入れの方を見たら襖が開いており
包丁が落ちてた。
なんなんだ?と思い
考えてみたら背筋が凍った。
【解説】
何かを盗む目的なのか、
語り手の家に侵入していた者が
押し入れの中にいた。
語り手はそのまま寝たため、
侵入した者はそのまま出ていったが、
もし押し入れを開けていたら、
語り手は包丁で刺されていたことだろう。
寝ているとたまに部屋の中から足音が聞こえる身としては、
寝ている最中の物音はすべて無視していることにしている。
一人暮らしなのに足音が聞こえるのは
明らかにおかしいからこそ、
絶対に確認したくない。