【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】足音

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うっわ…なんでこんな時間に目、覚めるかな…

 

真夜中確実だろ、これ!

 

初入院に、俺はチキンハート全開だ。

 

カツーン
カツーン

 

看護師の見回りか?

 

それにしても病院ってなんでこんなに足音響くんだよ…

 

カツーン
カツーン

 

俺の部屋の前で足音が止まり、
ドアを開ける音が聞こえた。

 

「同室の方、寝ていらっしゃるんで静かにですよ」

 

とっさに寝たふりをした俺の耳に、
看護師の声が聞こえた。

 

カツーン
カツーン

 

来たときとまったく同じように、
看護師の足音が遠退いていった。

 

ん…?この部屋って…

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見回りの看護師は語り手の部屋のドアを開けて

『同室の方、寝ていらっしゃるんで静かにですよ』

と誰かを連れてきて部屋の中に静かに入るように促している。

 

しかし、そのあと看護師が戻る時に

『来たときとまったく同じように、
看護師の足音が遠退いていった』

とある。

 

つまり、

病室に来るときの足音と病室を去るときの足音が

共に一人分だけだったということ。

 

誰かを連れてきて部屋の中に静かに入るように促しているのに、

なぜ来る時の足音も一人分だけだったのか?

 

『ん…?この部屋って…』

と最後に語り手が気づいたのは、

「語り手のいる部屋には今は語り手しか入院していない」

ということ。

 

看護師は深夜に一体何を連れてきたのだろうか…

 

 

私が語り手の立場だったら、

考えないように寝ようすることで逆に考えてしまい、

全く寝付けず朝まで震えているだろうなぁ…