数年前、じいちゃんが死んでしまった。
死因は多量出血によるショック死らしい。
じいちゃんが死んでしばらくしてから、
じいちゃんの家を片付けることにした。
倉庫でじいちゃんの新品の真っ白で無地のつなぎを見つけた。
それを着て俺は作業を開始することにした。
予想外にモノが多いので、とても疲れる。
農機具やビニールシート、椅子に机に本棚に冷蔵庫etc・・・
しかし、途中から友達が手伝ってくれたので、はやく終わりそうだ。
せっせと片付けをして、出たゴミを燃やしている時に友人が
「お前のじいちゃんなんかの日本代表だったの?」
という。
「え?」
俺は意味がわからずキョトンとしていた。
その少し後、俺は激しい痛みで絶叫することとなった。
【解説】
語り手が着ていたのは
『真っ白で無地のつなぎ』
のはずなのに、
『日本代表だったの?』
と言われている。
つまり、背中に日の丸がついていた。
真っ白で無地のつなぎだったはずなのに、
日本代表だと思われる日の丸がついていたということは、
それは血で日の丸のように見えたということ。
語り手が最後に激しい痛みで絶叫していたのは、
語り手が大量に出血していたから。
とはいえ、怪我をしたシーンもないので、
無地のつなぎ自体が呪われた何かだったのだろうか?
無地のつなぎ自体が呪われてて、
それにより大量に出血してしまったのであれば
回避することもできないし、恐ろしすぎる…。