今日も疲れた...
妻はもうベッドで寝てるし
俺もそろそろ寝ようかな。
ダブルベッドの真ん中で寝ている妻を避け、
仰向けに就寝した。
数分後
(か、体が動かない...!!)
金縛りにあった俺は、
なんとかして動こうとした。
すると右腕だけが
かろうじて動き妻の手に触れた。
「た...む...!たす......くれ!!」
妻の手を握り締め、
俺は必死に助けを求めた。
「ん...どしたの?」
(よし!起きてくれた!)
俺は妻の名を叫んだ!
「エリコーーー!!」
妻は俺の手を振りほどき、
すくっと起き上がって
寝室から出ていってしまった。
【解説】
語り手は妻の名前を間違えた。
『エリコ』
は愛人の名前か?
妻の名前とは別の名前を叫んでしまった語り手は
もはや金縛りどころの話ではないだろう…