【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】遺言状

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ある大金持ちの老人が死んだ。

 

死ぬ少し前はもう孤独なもんだったらしい。

 

若い頃は好色で有名でも老いると悲しいもんだな。

 

後に残された莫大な遺産。

 

遺言状もなく、
政府に寄付されるところだった。

 

ところがある時
急に一人の若い男が遺言状を持って現れた。

 

彼が持っていた遺言状を調べてみたところ、
確かに死んだ老人の字だということがわかった。

 

死の直前に書いたのか、
字は震えているしところどころ霞んでいる。

 

内容は簡素なもんで、
ただ全財産を遺言状を持っていた奴に譲るってことだけだった。

 

あやしがりながらも
彼のための手続きに老人の弁護士達は動き出した。

 

ある日俺が老人の墓参りに行くと、
丁度その男が先に来ていた。

 

墓に添えられた花は白い花。

 

確か……クチナシとか言ったっけな。

 

彼はクチナシを指差し
ニヤリと俺に笑いかけて立ち去った。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『若い頃は好色で有名でも』

と老人は若い頃好色だった。

 

そして、男は老人が若い頃に生まれた息子だった。

 

男は老人を脅して遺言書を書かせ、

ばれないように工夫して殺した。

 

墓参りでクチナシを備えたのは

「死人に口なし」という意味が込められていた。

 

 

この男は生まれてからどういう生活をしていたのだろうか…?

 

老人はこの男のことを知っていたのだろうか?

 

そこらへんの物語の部分が少し気になってしまった。