よく皆さんは「遭難し生き残るために人を食った」という話を聞いたことはないだろうか?
それならば人の業として責め、または避けられない運命と涙するものもいるだろう。
しかし中には「究極の美食」と受け止めるおよそ人の道から外れたものもいる。
この山奥に住む男もその一人で、迷い込んだものを捕まえては地下牢に閉じ込め
あらゆる方法で人を餌食にしていた.
それが男にとってこの上ない喜びだったのだが・・・。
「大丈夫ですか?」
「助かりました」
涙を流すのはこの男に捕まえられた少女で
仲間を助けるために必死で逃げてきたのだ。
「しかし、ゴロゴロ人骨が出てきますよ」
「マスコミも大騒ぎだよ、全くとんでもない外道がいたもんだ」
「でも彼女、捕まるかもしれないのに良く助かりましたね」
「そりゃ、アイツがあんな状態じゃなぁ」
男は口から泡を吹き、体が全く動けない状態に陥っていた。
後に男は苦しみ続けて死んだが、調べてみると
「脳がスカスカのスポンジ状になっていた」
という。
【解説】
肉骨粉(=牛の骨)を牛が食べてなったように
同種のもの(つまり共食い)をすると
「プリオン」が発生すると言う説がある。
実際、ある島の「人食い人種」が
「クル病」という狂牛病と同じような症状になってしまったと言われている。
『脳がスカスカのスポンジ状になっていた』
なんて想像するだけでゾッとしてしまう。