ある日1時間目の授業が終わって
僕は日直なので黒板を消していた
終わってすぐだったから教科担当の先生はまだいた
その時先生が突然
「そんなに嫌かっ！！たかが黒板を消す事ぐらいが！！」
「！？…えっ？…べ、別に…？」
僕は普通に消してただけなのに…
「（何なんだ一体？）」
少しモヤッとしながら席に戻った
すると友達が本を持ってやって来た
そういや前に本を貸してたんだった
友達が申し訳なさそうに
「ちょっと表紙の端っこ破けちゃったんだ、ゴメンな」
「いいよ、このぐらいだったら」
「…ほんとゴメン、やっぱ新しいの買ってくるよ…」
「えっ？いいってホントに…？」
友達は悲しそうに帰った
「（何だよほんと…）」
しばらくすると仲のいい女子が来て
「あっそうだ！この前欲しがってたシャーペン近くの店で売ってたんだ、あげるね！」
「ありがとう」
「…要らないならいいよ」
怒って帰った
「（…超欲しいんですけど）」
今日一日周りの反応がおかしい…
僕は何もしてないのに…
家に帰って家族で夕食を食べてると父が
「何だ？腹でも痛いんか！？」
少し不機嫌そうだった
「えっ？別に…」
ここでもか…
今度は母が
「ため息ばかりついて、御飯がマズイのかと思うじゃない」
「別にため息なんかついてないだろ？」（ふ～）
「ほらっ！！今ついた！！！」
「！？」（ふ～）
全く解らない…
少し鳥肌が立った…
【解説】
語り手は鼻が詰まっており、
鼻呼吸できないから
口呼吸していたら、ため息だと誤解されてしまった。
ため息をつくと幸せが逃げるという例として読んでも面白そう。
