あるところに交通事故で目が見えなくなってしまった少年、
光くんがいました。
しかし光くんは全く辛くありませんでした。
何故なら
「光、お前は強いから大丈夫だよな?」
「お兄ちゃん、いつかまた一緒に遊ぼう。ずっと待ってるから」
「光…私たちはいつもあなたを見守ってるからね」
と家族が話しかけてくれるからです。
家族がいるだけで光くんは幸せです。
ある日の朝光くんの目が見えるようになりました。
事故のショックで一時的に見えなくなっていただけだったのです。
数時間後光くんは自分の目を潰しました。
【解説】
交通事故で家族は死んでしまい、
幽霊となって光くんに話しかけていた。
話しかけた後はあの世に行くため
光くんとは会話ができなくなった。
光くんは家族が生きていると思っていたが、
目が見えて家族がすでに死んでしまったと知った光くんは
現実を見たくなくて目を潰した。
家族が言うほど強くはなかったようである…。
目を潰せば、また会えるという現実逃避があったんでしょうなぁ…。