道端で呻き声をあげながら男性が倒れた!
そしてとっさに俺は叫んだ。
「あなたはAEDを!
あなたは救急車を!
あなたは心臓マッサージを!」
しかし、倒れた人の回りに野次馬は来ても、
声にはだれも見向きもしない。
都会のモラルの壁はここまで崩れ去ったのか…
そんなことを考えていると、
どうやら俺の声と無関係にAEDが持ってこられたらしい。
男性の胸にパッドが貼られ
電気が全身を伝わった。
その瞬間俺は意識を失った。
【解説】
語り手は倒れた男から幽体離脱した霊魂。
そのため、
誰も見向きもしなかった。
その後語り手の体が息を吹き返したので
霊魂が元に戻ったため、
霊魂側の意識は失った。
この語り手は霊魂になったら
すぐに叫んでいるわけで…
ものすごく反応が良い人だなぁ…