ここは記憶をいくらでも操作できる世界。
俺は人生初記憶操作に今から挑戦する。
さて、設定はどうしようかな?
モテモテの超天才にしとこーっ!!
記憶操作の施設にて、
施設員『今日は記憶操作でよろしいですか?』
俺『はい!』
施設員『では、どのような記憶にしますか?』
俺『モテモテの超天才で!!』
施設員『分かりました、そこに座って少々お待ちください』
俺『はい!ワクワク』
数日後
俺『あれ?すいませんここはどこですか?』
施設員『ここは病院です。
あなたは倒れて運び込まれてきました、
元気になられたなら退院してもいいですよー』
俺『分かりました~』
それからは周りの人に
人殺しと言われるようになった。
今まではそんなこと一度も言われたことなかったのに…
【解説】
『ここは記憶をいくらでも操作できる世界』
ではどうやって記憶を操作するのか?
それは、条件に見合う人を見つけて殺し、
その人の記憶を植え付けるというやり方。
そのため、
記憶は操作して作るわけではなく、
「殺して記憶を奪い取る」という形になる。
だから語り手は
「殺して記憶を奪った人殺し」である。
しかし、語り手には
「殺して記憶を奪った」
なんて記憶はないため、
罪には問われないのだろう。
ただ記憶を手に入れたのはいいが、
これは語り手だと言えるのだろうか…?