私、香歩!
ななななんと!?
彼氏が出来ました♪
信頼してるから
彼とはふざけ合うの(笑)
彼専用の携帯電話まで
作っちゃった//
よく彼と電話するの♪
彼からだって解ってるけど
たまにだけどね、
「誰?w」って聞くの(笑)
彼の答えはいつも
「おれおれ!w」
もう、彼の決まり文句ね♪
***
プルルルプルルル
あら?彼から電話だわ?
今日はお仕事って言ってたはず。
きっと休みなのね♪
久しぶりにからかっちゃお!
「もしもーし、誰?w」
「オレオレ!ごめん急用なんだ」
「どうしたの?(笑)」
「実は友達が事故っちゃってさ
あいつ金無いんだよ。
それでさ、オレが貸してやろうと
思ったけどさ足りねーんだわ
50万でいいから
貸してくれないか?
頼むっ!」
頼むなんて普段言わないのに
これはからかってるんじゃないわね....
「...どうしたらいいの?」
「今から教える口座に
17時までに振り込んでくれ」
「わかった...」
「ありがとな、大好きだよ」
「うん!」
「じゃあ、よろしくな」
はっとして時計をみると
16時30分....
あと30分しかないっ(汗)
私は急いで
彼の言った口座に振り込んだ。
時計をみると16時55分
「.....間に合った」
プルルルプルルル
また、彼から電話?
「もしもし?」
「やっと仕事終わったー♪
今から香歩ん家
行ってもいい?」
「....え?」
【解説】
語り手はオレオレ詐欺に引っかかってしまった。
彼専用の電話だから
彼以外から電話がかかってくるとは思わず、
誰からの電話か確認もせずに電話を出た?
それとも、
彼からだときちんと確認してから
電話に出た?
仮にきちんと確認してから電話に出たのだとしたら、
彼が他人に依頼して、
オレオレ詐欺で語り手から50万円をだまし取ったことになる。
まぁ…今のこういった詐欺は
もっと巧妙なようだが…
色んな職業に扮した人(警察とか弁護士とか)を使って
騙してこようとするようなので、
なかなか気づかない、
もしくは気づく前にパニックになってしまい
思考が追いつかなくなるようだ。
こういった詐欺には極力騙されないためにも
出来る限り冷静でいたいものである…