【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】遅刻

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今日、大学の講義に遅刻した。

 

よりにもよって遅刻欠席にうるさい講師の講義をだ。

 

講義室に入った途端、
振り向く生徒と講師の視線を受けた俺は

 

「遅れて申し訳ありませんでした」

 

と頭を下げて謝り一番近い席に座った。

 

もうこれ以上恥ずかしい思いをしなくて済むと安心したのも束の間。

 

周りの生徒から絶えず視線が浴びせられ、
後ろから消しゴムを投げられ、
講師に何度も指名され問題を解かされる、
ともう散々な目に遭った。

 

この講義だけは絶対に遅刻はしてはいけない。

 

90分とは思えないほど永い講義を終えた俺は
そう誓ったのであった。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『振り向く生徒』

とのことなので、

語り手は後ろの入り口から講義室に入った。

 

そして、

『一番近い席に座った』

とのことなので、

一番後ろの席に座っている。

 

にも関わらず、

『後ろから消しゴムを投げられ』

とあるが、

これは一体誰が投げたのだろうか…?

 

 

語り手は消しゴムを投げられても

後ろは見なかったんだろうなぁ。

 

恥ずかしすぎて誰とも目を合わせたくなく、

消しゴムを投げられようがなんだろうが、

頑なに殻にこもっていたか…

 

後ろから消しゴムを投げたのは誰?

というよりも、

絶えない視線の方が怖いかも。

 

正直、遅刻くらいで

そんなに絶えない視線をもらうことってあるだろうか?

 

もしかしたら消しゴムを投げたものも

絶えない視線も

幽霊の類だったのかもしれない…