生きていたって仕方が無い・・・・。
ロープで首吊りを図った俺を止めたのは
見ず知らずのオッサンだった。
「早まった事をするな!」
俺は泣いていた、
もう少し頑張ってみよう。
「おい、あいつ思い直したか?」
「ああ、しかし人間ってのは
何であんなにせっかちなのかね?
あと2年はあるのに」
【解説】
後半部分の会話は
死神たちの会話。
つまり前半部分の語り手の寿命はまだ訪れておらず、
ここで死なれては困るので自殺するのを止めた。
ただ、2年後には本当の寿命が訪れてしまう。
頑張って軌道に乗ってきた時だったら悲しいなぁ…。
首吊りした現場はどこなんだろう?
部屋の中で行っていたのにいきなり説得に来たのだとしたらなんか怖いけど、
外の木とかで首吊りしようとしていたのかなぁ。
それはそれで発見者が迷惑だからやめてほしい。
いや、そもそも自殺自体やめましょうってことで。