【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】夢の中の女

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男「あの屋敷はお化け屋敷だよ!生きて帰ったものは誰もいない」

 

近所の男の人があの小高い丘の上の屋敷を指差して
「入ってはいけない」と警告したが、
怖いもの知らずの若者4人が無視して其処に向かった。

 

A「古びてるけど何も怖いものなんか無いじゃないか?」

 

B「棺桶でもあるかと思ったけど」

 

C「オ、オイ!あれ見てみろ!」

 

見ると何体かのミイラが床に転がっている。

 

不思議なのは500年前ぐらい干からびているのに
着ている服はボロボロではなく
新品の綺麗なままの状態なのだ。

 

D「やっとお化け屋敷らしくなってきたな・・・」

 

其処は書庫らしく本がずらっと並んでいるが
一冊をぬかせば他は皆古びた本ばかりだ。

 

その一冊は・・・・。

 


男「お前らよく無事だったな!」

 

男の人が驚いている。

 

4人『そりゃあんなものを見ちまえばなぁ』

 

他のボロボロの本は
「殺人鬼」「人食い鬼」「吸血鬼」など手にする勇気がおきなかった。

 

ただ一冊だけ新品の本にはこう書かれていた

 

「夢の女というもの」

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『夢の中の女』とは精を貪る悪魔、サキュバスのこと。

 

本を開くと中から出てきてこのサキュバスの餌食になってしまう。

 

そのため、ミイラが床に転がっていた。

 

他の本がボロボロなのに、

『夢の中の女』だけ新品のようにピカピカだったのは

餌食となる人が多く、活力を得たために

本の状態にも影響が出てきたのか?

 

となると、ボロボロであった

『殺人鬼』『人食い鬼』『吸血鬼』

などは誰にも開いてもらえず、

活力を得ることができていないのであろう。

 

『夢の中の女』とは

悲しいほど格差が開いている・・・。

 

 

このお化け屋敷は

『生きて帰ったものは誰もいない』

と言われているが、

これは入った人たちが『夢の中の女』を開き

ミイラとなっているからだろう。

 

男の人は

『お前らよく無事だったな!』

と言うほどなので、

本当に誰も帰ってきていないと思われる。

 

なぜ語り手達は帰ってこれたのだろうか?

 

4人が言っているように

『そりゃあんなものを見ちまえばなぁ』

とミイラを見てすぐに状況を把握し、

本を手に取らなかった?

 

もしくは『夢の中の女』に最初から興味が無く、

本を手に取ろうとさえ思わなかった?

 

そうなると、男4人は2組のカップルだったとも考えられる。

 

つまりは・・・そういうこと。