ある日俺は、
道路沿いにあるベンチのまえで、
友達をまっていた。
今日久しぶりに会うということもあり、
気分はうきうきだ。
この道は直接で、
友達がきたらすぐに見えるのだが、
友達の姿はいっこうに見えない。
おかしいな、と思い、
俺は道の真ん中のほうに歩き、
友達がいないからキョロキョロみわたしてみた。
誰もいない…人一人…
ききぃぃぃぃぃぃっっ!!
車のブレーキの音。
心臓がドキリとはねた。
ほとんど反射で後ろを見ると…
ピカピカに磨き上げられたフェラーリが…
かっけーぴかぴか(新しい)って思ったが、
しかし、運転席に鬼のような形相で座っている若い男性を見て、
そんなこと考えてる場合ではないことをさとった。
俺「すいませんっ!ごめんなさいっ!」
とりあえず平謝り。
男「いいからそこどけよ!どけって!」
俺「あ、はい!すいません!」
男「人がきもちよく運転してたのによー」
男の愚痴を聞きながら、俺は道をあけた。
が…
男「だからどけって言ってるだろっ!?
そこにいられたら邪魔なんだよっ!」
少しむっとしたが、
もしかしたら、外車が発進するのに、
これだけ道をあけただけではだめなのかもしれない。
俺はガードレールにひっつくようにして、
道をあけたのだが…
男「おい!お前頭わるいのか!
どけっていってんだろ!?聞こえてるのか!?」
さすがにむかついた。
俺「もうこれ以上どけるかよ!十分通れるだろ!?」
男「お前じゃねぇよ!
俺はそこにいる、白い服の女に言ってんの!!」
【解説】
語り手には見えない白い服の女がいた。
語り手がその後、
「白い服の女…?」
と反応したら、
フェラーリの男はどんな反応をするのだろうか?
その反応が気になってしまう。