【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】自然食

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最近近所に「自然食を食べる会」なる集団ができた。

 

「健康的な自然食を食べよう」なんて言ってはいるが

 

「少しでも添加物が入ってるものはダメ」

 

「子供には甘いものはいらない」

 

など薄気味の悪いカルト集団のようだ。

 

私の子の友達の母親も其処に入っているらしく
大好物のハンバーグもケーキも食べさせてもらえないので可哀想だ。

 

こっそり食べさせてもばれてしまい苦情を受けた。

 

そんな連中が山に、ノビルなどの野草や山菜を取りに行った。

 

「食べたくないんだ」

 

あの子が目に涙を浮かべて逃げ込んできたときにはもはや「虐待」だと思いかくまった。

 

その後ちょっとしたアクシデントがあの子を救った、

というよりももしあの子が家に逃げ込んでこなければ・・・。

「ママはもう直るの?」

 

「大丈夫、君を危険にさらすようなママにはもうならないわよ!」

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノビルのような野草にはそっくりな毒草が存在する。

 

『その後ちょっとしたアクシデントがあの子を救った』

のちょっとしたアクシデントというのは、

ノビルは洗えば生でそのまま食べられるので、

ノビルとそっくりな毒草を取りに行った皆が

その場で食べて中毒を起こしたこと。

 

大人だったら病院行きで済むかもしれないが、

子供だったら命に係わる可能性が出てきてしまう。

 

『ママはもう直るの?』

『大丈夫、君を危険にさらすようなママにはもうならないわよ!』

これは母親に食べたくないものを無理やり食べさせられる状況が嫌で、

母親が帰ってくることを心配している子供と、

「母親は自分が食中毒でひどい目にあったんだから、もうしないだろう」

と子供を励ます語り手。

 

 

健康に気を遣って自然食まで食べている人が

一回の食中毒で食生活を変えるのか?

なんて思ってしまう。

 

自分自身で野草を摘むことをやめるだけで、

食生活はそこまで変わらない気がする。

 

となると、子供に期待を持たせてしまった分、

絶望感が強くなりそうである。