夏のある日、その日は異常に気温が高く、真夏日となった
暑い、暑すぎる、まるで地獄の釜だ
エアコンだけでは耐えられなくなった俺はエアコンの電源を切って
しょうがなく家の窓という窓全てと玄関と裏口を開けた
それでも全然涼しくならん、ちくしょう
その後ラジオを聴いてると緊急放送が入った
「○○町付近で野生の熊が確認されました!
周辺の住民は戸締りに気をつけてください!繰り返します・・・!」
俺の家のすぐ近くじゃねぇか、ヤバイ
そう思った俺は急いで全ての窓と玄関の鍵を閉めた
「ふう、これで安心だな」
そう思って気を抜いたからなのか
俺は茶の間ですぐ倒れてしまった
【解説】
『家の窓という窓全てと玄関と裏口を開けた』
のだが、
『全ての窓と玄関の鍵を閉めた』
と裏口を閉め忘れている。
つまり、裏口から熊が侵入してくる可能性がある。
しかも、真夏日に窓も全て閉まったため
風が入って来ず、語り手は熱中症で倒れてしまった。
裏口だけ開いていても
風の通り道はできないため、
家の中に風は入ってこない。
熱中症で倒れたのも危ないが、
熊に侵入される可能性があるのも危ない。
果たして語り手はどうなってしまうのだろうか…?
それにしても…熊は
ちゃんと開いているところから入ってくるのだろうか?
玄関や窓を壊して入ってきたりはしない…?
開いている裏口から
「こんにちは~」と入ってくる熊を想像すると、
なんとなく和んでしまう。
そんな場面をリアルで見たら
恐怖で動くことすらできなそうだが…