ある雪山で猛吹雪の中、
4人が遭難した。
このままでは確実に死ぬ・・・
そう皆が考えていた先、山小屋が見付かる。
息も絶え絶えに小屋になだれ込む4人。
しかし、
その山小屋には暖房施設がなく、
あるのは非常用の食糧のみ。
寝れば確実に凍え死ぬ。
ひとまず朝になれば・・・
そこでリーダーがゲームを提案する。
「4人全員が小屋の四隅に座り、
5分毎に東回りに歩いて、人を起こして回ろう。
起こされた人は起こした人と交替して次の角に向かう」
翌朝、救助隊が山小屋を発見。
疲弊した4人に笑顔が浮かぶ。
救助隊「よく全員ご無事で」
リーダー「いや、駄目かと思いましたが
~~~のようなゲームをしまして…」
少し間を置いて救助隊が答える
救助隊「そのゲーム、できっこないですよ」
【解説】
隅に4人座ってとなりの人を順に叩きに行くと、
最初に動いた人がいた場所には誰もいなくなる。
そのため、このゲームは成立しないはずである。
これが成立するには
この4人以外の「5人目」が必要になる。
そして、実際は4人のはずなのに
このゲームが成立していたため、
謎の5人目が存在していたことになる。
でも、幽霊でもなんでも
危害を加えず、生き残るためのゲームに参加してくれたのだから、
良いモノだったのだろう。