さっき部屋の障子開けっぱなしで
一階に飲み物取りに行った。
洗面所の前を通るのが最短ルートで
鏡に何か写った気がしたのね。
ちょっと鏡をマジマジと見つめてたけどさ、
やっぱり勘違いだったみたい。
んで、台所行って飲み物もって
また2階の部屋の障子開けてほっと一息ついた。
あの時違和感があった鏡には
やっぱり何か写ってたんだろうか?
【解説】
開けっ放しにしていた障子が
戻ってきたときには閉まっていた。
一体誰が障子を閉めたのだろうか?
語り手は鏡に何かが写っていた気がしたと言っているが、
それはきっと気のせいではなかったのだろう。
語り手が飲み物を取りに行った間に
何者かが2階に行き、
その何者かを鏡で語り手が見たことになる。
そして、飲み物を2階に持っていく時にすれ違うことがなかったということは、
きっと2階にはまだ何者かがいることになる。
果たしてこのあと、
語り手はどうなってしまうのだろうか?