俺は隆哉、今24歳だ。
仕事は大手保険会社に勤めている。
ま、それはどうでもいいんだが(笑)
今日は夏休みってことで実家に帰省している。
家族は父、母、俺、妹だ。
父と母は昔俺と妹を虐待していたが
俺が15の時にきっぱり止めてくれた。
お、そろそろ家だ。
ガラガラ
俺「ただいま~」
妹「おかえりお兄ちゃん!」
俺「おぉ!久しぶりじゃん。元気だったかぁ?」
妹「…う、うん!元気だよ!」
俺「ん?ま、いいか。
それより父さんと母さんは?」
妹「お兄ちゃん来るからって買い物行ったよ」
俺「ちょっとくらい待ってろよな(笑)」
妹「それよりお菓子食べない?
今流行りの目玉寒天!」
俺「ゲッ!なにこれ…リアルすぎでしょ…」
この時不思議と食べちゃいけない気がした
妹「私の手作りだよ?意外と簡単に出来たし!」
俺「ん~…じゃあ一つだけ…」
俺は4つある内の1つを摘まんだ。
血走った感じといい本当に良くできている…
俺「い、いただきます」
グシャリ…グシャリ
う゛…寒天だからか?
ものすごくマズイ…
あと微妙に腐ったような刺激臭がする…
俺「まっず…なにこれ…」
その時押し入れの方からゴトンと言う音がした。
【解説】
目玉寒天は寒天などではなく、本物。
4つあるのは、
両親2人分だから。
押し入れで音がしたのは
その中に両親を入れたからだろう。
妹は食べる気配なさそうだし、
目玉を食べさせて
語り手に嫌な思いをさせたかったんだろうか?