僕は塾帰りにいつもこの公園を横切って帰る。
小学校の頃、
友達とよくここでキャッチボールしたり遊具で遊んだり♪
だからここは好きなんだ!
ふと、
(あれって、ケイタ君のパパじゃん。
こんな時間に段ボールなんて置いて、
何やってるんだろう?)
街頭の下、
ケイタ君のパパは箱を置いてそのまま帰ってしまった。
何が入ってんだろ?
僕は興味本意で開けてみた。
そこには小さな子ネコと、母猫かな?
大きい猫が4匹入っていた。
うぁ~可愛い!
でもどうしてこんなところに...?
ーーー次の日ーーー
いつも明るいケイタ君が、
どこかしょんぼりしている。
僕は、
「そういえば昨日の夜、ケイタ君のパパが...」
するとケイタ君は少し涙目で、
「猫を捨てに行ったんだろ?」
と、怒り気味に言ってきた。
「た、たぶん...」
僕はそう返すしか出来なかった。
ーーーその夜ーーー
僕は塾も終わりいつもの帰り道で帰った。
公園に入った所で、
街頭下に昨日とはちょっと違う、
大きめの段ボールを見つけた。
(またなんか置いてある)
(今度はなんだ?)
近づいて箱を開けてみる。
うわぁぁぁぁぁぁ!
僕はバッグを置き去りにして
そのまま一目散に家に帰った。
【解説】
ケイタ君は母猫と子猫を大事にしていたが、
飼いきれなくなったケイタ君のパパが
公園に捨てに行った。
そこで語り手はたまたまそれを目撃。
ケイタ君は対査閲なもの(愛猫)を奪われ、
父親を殺し、ダンボールに詰め込んだ。
語り手が見たのは
ケイタ君のパパの無惨な姿だった。
ケイタ君はもしかしたら
猫を捨てただけでなく、
殺して捨てたのではないか、
と思ってこのような行動に出たのかもしれない。