「機長!この星には生命体がいるようです!
建物のようなものが見えることから
ある程度文明があると思われます!」
「そうか。久しぶりだな。
今度はどんな遊びをしようか」
我々はこの星…地球というのか…
から約2000光年離れた惑星からやってきた。
何のため?
娯楽のためだ。
「さてどうするか」
「一口サイズに切って味付けをして食べるのはどうでしょう。
地球の住人は柔らかそうです」
「う~ん。
私はもっと地球人がもがき苦しむような様子をみたいのだ」
変な趣味を持ってしまったものだ。
「皮を剥ぐ、なんてどうでしょう?
おもしろそうです」
「うむなかなか斬新な発想だ。
それにしよう。
1人さらってこい」
地球人を取り押さえ、皮を剥いだ。
激しく抵抗したが我々の力には勝てなかった。
ぐったりとした地球人を眺めると
とてもいい気分になった。
「なんとも言えないいい気分だ。
地球人の皮の成分を研究し、薬をつくれ。
その薬を浴びると皮が剥がれる仕組みだ」
「了解しました。すぐに取りかかります」
その薬はすぐに完成した。
「よしさぁ人の多い場所に撒こう」
上空からその薬を振り撒く。
後は効果が表れるのを観察するだけ。
たのしみだ。
………
変だ…
薬に間違いはない。
現にこうして皮が剥がれているのだから。
なのに何故苦しがらない。
それどころかうれしがってる者もいるようだ。
気味が悪くなって、
我々は急いで逃げ去った。
【解説】
宇宙人にとって
皮=服だった。
つまり、服が剥がれる薬を作ったため、
男子達が発情した。
裸になった人たちは
この後、どうなってしまったのだろうか?
自分だけではないとはいえ、
正直街で裸にされたら
たまったもんじゃないのだが…