【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】お食事

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12歳。

 

母がいなくなってから何年になるだろう。

 

母は強く優しい人だった。

 

と、言ってもまだ子供だった僕には
強さだのはわからなかったが…

 

家族みんな仲が良く、
けんかなんか一回もなかった(あったといえばあったが)。

 

僕には22歳の兄がいる。

 

眼鏡をかけている。

 

二重瞼、高い身長、白い肌。

 

おまえはジャニーズか!
っていうかんじな兄だ。

 

うらやましい。

 

だが、今は単身東京に行ったので会っていない。

 

父は自営業をしている。

 

なにをしているのかは僕にはさっぱりだが、
家で働いてるのでいつも父といっしょにいることが幸せだ!

 


ある朝?ん?

 

もう16時になってる!

 

寝過ごした!ありえない!

 

そう!

 

今日は大事なゲームの発売日なのだ。

 

はやく買いに行かなきゃだったのに!

 

そう思いながら
目覚めると口のまわりが血だらけになっていた。

 

鼻血でも出たのだろう。

 

と、思い、
僕はダッシュで新発売のゲーム
『ポ〇ット〇ンスター』を買いに行った。

 

ただいま!

 

あれ?返事がない。

 

まぁいいや。

 

はやくゲームやろう!

 

何時間もやった。

 

まだ2個しかバッジを持ってないが
なかなかの強さだと思う。

 

あ、そういえば、
あの血、拭くの忘れてた。

 

鼻血ブシャーなんて
だっせー…?

 

ん?
前にも確かこんなことが…?

 

あ、そうだ
母がいなくなった日にたしか…あった…ような

 

そうだ!

 

僕が6歳の時だ!

 


家には誰もいない。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

語り手は鼻血を出したわけではなく、

父を食べていた。

 

そして、むかし母のことも食べた。

 

父を食べたことに気づかなかったということは

骨まで食べたのだろうか?

 

部屋の中まで血だらけになりそうだが…

 

あと、血だらけでゲームを買いに行って、

周りからどういう目で見られたのかが気になる…。

 

兄は単身で一緒に住んでいないようだが、

「いつか自分も食べられるかもしれない…」

と思って、家から出たのだろうか?

 

6歳の時に母を食べ、

12歳の時に父を食べ…

 

ということは、

次は18歳の時に人を食べるのだろうか?

 

今後どうやって生活していくのか気になるところである。

 

 

ちなみに話に出ている数字を見てみると、

12、22、16、2、6

 

この数字を五十音順で考えてみると、

し、に、た、い、か

 

つまり、「死にたいか」となる。

 

 

兄は死にたくないから出ていったのかもしれないし、

父が自営業なのは、もしかしたら

もう二度と人を食べないように監視するためだったのかもしれない。