仕事終わりの帰り道
おれはいつもの橋を渡ろうとした。
すると電柱の下に小さいばあちゃんが
でかい荷物を持って立ってた。
なにしてんだろこんな時間に
そう思ったが話しかけることもなく
過ぎ去ろうとした。
すると、ばあちゃんから話しかけて来た
「この荷物、川に捨ててくれないかねぇ」
びっくりしたがそれくらいと思い
おれは承諾した。
「それじゃ捨てるよばあちゃん」
おれは荷物を川に捨てた。
すると電柱の電気が消えて
ばあちゃんもいなくなった。
【解説】
荷物とばあちゃんの首が繋がっていて、
電柱にその縄がかかっていた。
そのため、語り手が川に荷物を捨てたことで、
ばあちゃんが電柱に首吊り状態になった。
電柱の電気が消えたと思ったのは、
ばあちゃんで電気が隠れたため、
ばあちゃんがいなくなったと思ったのは、
ばあちゃんが首吊りで上に吊るし上げられたため。
ばあちゃんは自分で落とす勇気がなかったから語り手に頼んだのだろうけど、
語り手がこの事実を知ってしまったら
「自分の手で殺してしまった…」
などと思い悩んでしまいそうである…。