【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】団子屋

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ウチの近所に有名な団子屋がある。

 

味がおいしく、値段も安く、
店主の人柄もよく、大繁盛している。

 

この街で「団子屋はありますか」と聞いたら、
必ずここを紹介されるだろう。

 


ある日団子を買おうとこの店に向かっている時、
店の近くの電柱陰でブツブツと独り言をしている
顔の青ざめた男が立っていた。

 

気味が悪いな、
と思いながら素通りしようとすると、
急に立ちはだかった。

 

「ここの店主は人殺しだ!俺も危うく殺されかけた!」

 

そう言い散らして、どこかへ去っていった。

 

あの、人のいい店主が、
殺しなんてやるはずないじゃないか。

 

そう思いながらも、
団子を買うついでに店主にその男のことを話した。

 

すると店主は、呆れ顔でこう言った。

 


「ああ、あの人か。ちょっと死にかけたくらいで、大げさだよなぁ」

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男は勝手に団子を喉に詰まらせただけだが、

それを店主が作った団子が固いとか大きいとか難癖をつけ、

あげくの果てに『人殺し』とまで言い始めている。

 

責任を押し付けてくるクレーマーは恐ろしい。

 

 

ただ、最後の店主の言葉の

『ああ、あの人か。ちょっと死にかけたくらいで、大げさだよなぁ』

というのも恐ろしい。

 

人柄が良いと言われているが、

もしかしたら内側には黒い何かがあるかもしれない。