「最悪…
ちょっとミスしたくらいであそこまで怒鳴らなくても…
犯人が課長だったらすぐに通報してやるのに…」
OLのA子が愚痴をこぼす。
A子は最近ストーカーに悩まされていた。
警察にも行ったが
取り合ってもらえなかった。
「ほんとにうざい…」
鍵を開けて部屋に入ると
なんと部屋がめちゃくちゃに荒らされていた。
「なに…これ…?」
今日1日を思い返す。
「あー…今日遅刻ギリギリで急いでたから戸締まり忘れたんだ…
その間に誰かはいったんだ…最低…」
「今日は課長に怒られて疲れたし、
警察に行くのは明日にしよう…」
彼女はそう言い
鍵がかかっているのを確認して
ベッドにもぐりこんだ……
【解説】
語り手は鍵を開けて部屋に入った
→鍵をかけていないのに、鍵がかかっていた
→犯人はまだ部屋の中にいる
→このあと語り手は……
疲れているときに部屋が理不尽に荒れていると
正直片付ける気なんて起きず、
ふて寝したくなる…