【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】再会できるその日が来るまで……

スポンサーリンク

僕と君はいつも一緒だったね。

 

どこへ行くにも、何をするにも、常にそばにいたね。

 

楽しい時も、悲しい時も、共有してきたね。

 

いつまでも変わらず、ずっと一緒……そう思ってた。

 

だけどあの日、君は僕を置いて向こう岸に行ってしまった。

 

それからずっと、離ればなれになってしまった。

 

怒ってるか、って?

 

怒るわけないよ。

 

なんたって、君と僕の仲なんだもの。

 

だけど必ず、君と再会してみせるよ。

 

たとえどんな手段を使ってでも。

 

たとえ何年待つことになろうとも。

 

生きてる限り、“その日”は必ず来るのだから。

 

再会できるその日が来るまで……

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

語り手は死者で、

『君』はまだ生きている。

 

『君は僕を置いて向こう岸に行ってしまった』

というのは三途の川の描写。

 

おそらく『君』も一度三途の川を渡りかけたけれど

なんとか生き延びられ、

向こう岸へと帰っていったのだろう。

 

なので、

『君』はなんとか生き延びている。

 

ただし、

語り手は再会するために

『君』を死後の世界へと連れ込もうとしている。

 

どんな手段を使ってでも。

 

なので、

『君』もきっと

近々死んでしまうだろう。