・貼り紙・
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殺しあってください。
最後に残った一人のみ
外に出られます。
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ううッ…
…頭が痛い。
俺は目を覚ました。
まだ目の前がぼやける。
白い正方形のような部屋。
貼り紙が貼られている…
3人いる。
いや俺含めて
俺、男、女、女。
4人か。
女は横たわって…
寝ているのか?
いや!?
女は二人とも死んでるじゃないか!!
なぜ…!?
そういえば…
床一面に血が…真っ赤に
ん??壁に貼り紙が貼ってある。
…!!??
最後に残った一人のみ!?
そんな…殺し合わなきゃいけないのか!?
だから二人とも…
部屋の…右端の男…
…この男が女を殺したのか…!?
許さねえ…
え?
扉が…現れてる…
お…い!まて…ッ
おいッ…!!!!
クソッ…無視か…
あい…つどうやっ…て…
出や…が…った…
最後の…一人だけの…
はず…だろ?
それに…して…も…
頭…が痛…い…
【解説】
語り手は起きる前に殺されていた。
実際にはまだ死んではいなかったのだが、
死んだと判定されていたため、
男は最後の一人として出ていくことができた。
語り手は意識を取り戻したものの
致命傷をもらっているだろうから、
このまま死んでしまうだろう。
普通は起きても混乱して、
みんな目を覚ましてから確認のための流れがあるはずだが、
起きる前にすぐ人を殺せる男の行動力も恐ろしい。