ある夫婦に赤ちゃんが
生まれました。
1歳になった日
赤ちゃんは初めて
『ママ』と喋りました。
お母さんは飛び上がって喜びました。
翌朝お母さんは死にました。
赤ちゃんは次に
『じいじ』と言いました。
翌朝おじいちゃんは死にました。
赤ちゃんは
『ばあば』と言いました。
翌朝おばあちゃんは死にました。
今度は自分の番だとお父さんは
震え上がりました。
赤ちゃんは
『パパ』と言いました。
翌朝隣のおじさんが死にました。
【解説】
本当のお父さんは
隣のおじさんだった。
ふと思ったのは、
『パパ』と呼ばれることにものすごく怯えていたけれども
いつまで経っても『パパ』と呼んでくれなかった場合、
どう感じるんだろうか?
いつパパと呼ばれるかわからないから
恐怖にさいなまれる日々を過ごすのだろうか?
それとも、
「パパと呼ばれるのは恐いけれど、
いつまで経ってもパパと呼んでもらえないのも寂しい」
と思うのだろうか?
それが少し気になってしまった。