私のお母さんはとても優しい。
私のお父さんは早くして事故死！？
（詳しくは聞かされていない）してしまい
私が小学校を入学した辺りから
お母さんは女手一つで私を育ててくれた。
父がいないせいもあってか、
普通の家庭ではあり得ないぐらいお母さんは私に優しくしてくれた。
私が間違えて牛乳をこぼしてしまったときは
叱らないで拭いてくれるし、
デパートに買い物に出掛けたときは
欲しい物があったら文句を言わず買ってくれる。
私はそんな優しいお母さんが大好きでした。
そんなある日、
私はなかなか眠つけなくて
お母さんに子守りをしてもらおうと
お母さんのいる部屋に向かいました。
和室であるお母さんの部屋の襖が少し開いていて
お母さんがなにか真剣そうにやっているので
私はこっそり覗いてみました。
すると、
うっすら顔が見える程の真っ暗に等しい明るさの中、
お母さんが狂気に満ちた恐ろしい顔をしながら
ノートのようなものに何かを書いています。
私は今まで見たことの無い恐ろしいお母さんを見て怖くなり、
気づかれないように寝室に戻り
眠れない夜を過ごし朝を向かえました。
私は昨日のお母さんの行動が気になって気になってしょうがなくなり、
具合が悪いと嘘をつき学校を休みました。
お母さんは昨日のことなんか夢であったかと思わせるぐらいの優しい顔で
優しく付きっきりで看病してくれました。
そして夕方になり、
お母さん「お母さん今日の晩ご飯のおかず買いに行かなくちゃいけないから、お家で待っててくれる？」
私「うん。大丈夫だよ！！」
と返事をし、
そのあと母は買い物へ出掛けていきました。
そして母がでていったのを確認すると
私は一目散に飛び起き、
昨日母が思い出したくもない程の剣幕で書いていたノートを探しに
母の部屋を捜索しました。
しかし…
いくら探してもありません。
もう捜索を開始してから1時間はたったでしょうか。
「早くしないとお母さんが帰って来ちゃう」
そう思って焦りを感じていた矢先、
本棚と壁の間に探していたと思われるノートが
2冊挟まれていました。
私はそのノートを見て驚きました。
タイトルは、
一冊目
「〇男（死んだお父さんの名前）」
二冊目
「〇子（私の名前）」
妙なタイトルに私は驚いた。
私「もしかしたらお父さんについて何か分かるかも…」
私は先にお父さんの名前が書いてあるノートを見ました。
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※前の方はかすれていて読めない…
9月3日
晩御飯を断る。
┗6pt
合計987pt
9月4日
酒に酔い家具を壊す。
┗8pt
合計995pt
9月5日
朝食を残す。
┗4pt
テーブルを汚す。
┗5pt
合計1004pt
※ここでノートは終わっている…
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私「父は確か9月5日に事故で死んだはず………」
その後
私は怖くなって
母が帰ってくる前に家を出た。
【解説】
ptは不満ポイント。
不満ポイントが1000ptたまるまでは
優しくしてくれるお母さん。
しかし、
父は1000ptたまったために
事故死と見せかけて
母に殺されてしまった。
1000ptが貯まれば、
母に殺されてしまうと気付いた語り手は
家から出ることにした。
そんなに計画性もなく家から出て大丈夫なのだろうか？
これからの語り手が気になるところである。
