僕は生まれつき目が見えない…
だけど家庭にも友達にも恵まれてすごく幸せ。
僕の国は5年前くらいから、すごく賑やか!
女の人はどれだけのイケメンがいるのか僕には分からないけど
よく「きゃー(≧▽≦)」ってゆってるし!
決まってそんな時は
おじいちゃんやおばあちゃんは
「またか…」
って言ってる♪
でも実は5年前にお父さんとお母さんは離婚しちゃったのか
今はお父さんが家にいない涙
お母さんは話したくないのか何も言わないから、
ぼくも触れない…
僕の男友達も若いうちに社会に出たのかもう近所で会うことはないなあ( ̄~ ̄;)
【解説】
語り手は実際に家庭や友達に恵まれていた。
そんな語り手の国で5年前に戦争が始まってしまった。
その状況でも
目が見えない語り手は戦争が起きているとは思っていない。
たびたび一般市民を巻き込む音も
『すごく賑やか!』
と思う程度。
語り手につらい思いをしてもらいたくないため、
誰も語り手に本当のことを告げていない。
語り手の父親は戦争の序盤に徴兵されたため家にいなくなり、
男友達も徴兵されてしまっている。
目が見えない主人公は徴兵されず、
戦争が起きていることも知らない。
はたして、この戦争はこれからどのようになってしまうのだろうか…?
また友達や父と会うことはできるのだろうか?