いよいよ飛行機が飛び立つ。
初めての海外旅行で胸も高鳴る。
遥か上空、
雲が触れるように感じる位の距離で下を見ると
美しい海が広がっていた。
太陽の光で輝く海には豆粒くらいのクルーザーが
気持ち良さそうに旋回していた。
笑顔で手を振る女の子も居た。
少し顔がニヤける。
そして飛行機の中を見渡すと
若い女の子も沢山居た…
おっと話が逸れた。
あと二時間もあればハワイに着く。
お気に入りの鞄を片手にもう少しの辛抱だ。
【解説】
クルーザーは豆粒くらいに見えている高度なのに、
女の子は手を振っている姿だけでなく
笑顔まで見えている。
となると、この女の子は
やたら大きな巨人と言える子なのだろう。
手を振ってくれるような子だし
悪い子ではないのだろうけど、
そのくらい大きな巨人がいると思うと
ちょっとゾッとしてしまう。
それにしても、
本当にこの世界にそんな巨人がいたとしたら、
どうやって過ごしているんだろうなぁ?
なんて妄想してしまう。