俺は拓也!
今年小学3年に上がった!
昨日公園で遊んでたら
変なオッサンに変なもんもらった♪
飲んだら人がノロくなっちゃう飲み物で
1日経ったら効果が消えるらしい!
3本もらったし今日友達がくるから試してみよ(笑)
ワクワクするな♪
友達「お邪魔しまぁーす」
俺「いらっしゃい!とりあえずこれ飲んで」
友達「なんだよ急に」
俺「いいからいいから」
友達「おいしい」
俺「もう飲んだの?」
友達「うん」
…ソワソワして待ってみたけど
特に何も起こる訳ではなく飽きた俺達は漫画を読んでた。
10分後…
俺「あ、おなら出ちった…」
1時間後…
友達「くぅぅぅさぁぁぁぁぁぁいぃぃぃぃぃよぉぉぉぉ」
俺「…え、何が?」
ハッと気付いた!
これ時間差でノロくなるんだ!
とりあえず友達にビンタを12回くらいしてみた。
1時間後…
友達「いぃぃたぁ!いぃぃたぁぁ!やぁぁめぇぇてぇ!やぁぁめぇぇてぇってぇぇぇ」
俺「……アハハハハハハハハ!」
この薬超面白いな!
とりあえず父ちゃんにも飲ませてみた。
そして俺はいつも怒ってくる近所の口うるさいババアを思い出した!
…今の時間だったら
ボケてるジジイにインスリン?の注射してもらってる時間だし
忍び込んでこれ置いとこ♪
父「なんだお前友達来てるのにどっか行くのか?」
俺「うん、あいつノロいし飽きた。
父ちゃんもどっか行くの?」
父「父ちゃん今から車で母ちゃん迎えに行ってくる。
お前もご飯までには帰って来いよ」
俺「あいよん!行ってきます」
おじいさん「ばあさん注射終わったよ」
おばあさん「いつもありがとね。
あの悪ガキ共今日は来ないねぇ…」
おじいさん「来たらガミガミ、
来なかったら寂しいんだなぁお前は」
おばあさん「そうだねぇ、
今日来たらこの前道路で遊んでたのガミガミ言わなきゃ」
おじいさん「ははは、お前の元気の元だなぁ…
ばあさん注射の時間だぞ?」
おばあさん「さっき打ったよ!ありがとね。
…ん?こんなジュースあったかね?ちょうど喉渇いたね…」
ゴクゴク…
【解説】
おじいさんはボケてしまっていて、
おばあさんはノロくなってしまっている。
そのため、ボケたおじいさんに
何度も何度も注射を刺されてしまうことに。
ノロくなってしまったおばあさんからすれば
高速で注射されているようなものだろう。
想像するだけで恐ろしい…。
また、父はノロくなった状態で車の運転を始めたから、
どこかで事故を起こして死んでしまう可能性が大…。
というか、この語り手、
遅くなっているからといって
友達にビンタ12発、
しかも、友達の反応的に力いっぱい行っている模様。
その反応を見て笑っているとか
恐ろしい子である…。