俺は雅史。
俺の学校には7不思議みたいなのがある。
その一つが増える階段だ…
3年生が居る校舎は3階建てだが、
夜中に階段を数えて進むと増えているっていうベタな話だ(笑)
馬鹿馬鹿しくて信じてないが、
今の時期には肝試しはピッタリだ。
俺は、乗り気じゃない友人の孝と裕也の2人連れて、
夜中に校舎へ向かった…
まずは1階から2階へ。
「1.2.3.4...13」
次は、2階から3階へ。
「1.2.3.4...13」
ん、降りる時に増えるのか?
再び数えながら1階に着いた。
しかし、何も変わっていない…
俺「ま、こんなもんだろ(笑)」
裕也「噂だしな~」
孝「気味わりぃ事に変わりはないけどな(笑)帰ろうぜ」
「そうだな。降りよう」
俺達は下に降りてその場を後にした。
【解説】
1階に到着しているのに、
さらに階段を降りていった語り手達。
階段が増えるというのは段数ではなく、
階段自体が増えるという意味だった。
さらに、
『そうだな。降りよう』
というセリフだけ名前がついていない。
つまり会話している3人以外の誰かが
表れた階段を降りることを誘導している。
この階段を降りることで
何が起こってしまうのだろうか…。
新しい階段に誘導する
名もない者の発言が恐ろしい…。
それに気がつかない語り手達はもう…