怖い。怖い。怖い。
君を失うことが怖かった。
愛した君を失うことが。
寒い。寒い。寒い。
冷たくなる君の身体が。
まるで私の体温のように。
暗い。暗い。暗い。
もう何も見えない。見たくない。
真っ暗闇に堕ちた私。
死ね。死ね。死ね。
濁流のような復讐の感情を。
目に留まった人間全てにぶつける。
次に闇に堕ちるのは、お前の大切な人だ。
【解説】
語り手は愛した人を殺され、
絶望という闇に墜ちてしまった。
狂ってしまった語り手は、
『次に闇に堕ちるのは、お前の大切な人だ』
と思いながら、
手当り次第に人を殺し始めた。
いきなり人を殺すことしか考えない通り魔が出てきたら
恐怖で体が動かなそうだ…。
こういう通り魔には出会わないことを祈ります…。