僕は小学五年生の男なんだ。
僕は男なのにクラスで一番小さいの、
女の子は背伸びるの早くて羨ましいや。
牛乳を飲んでもなかなか背伸びないし、
願いを叶えてくれる人はいないかなあ?
そんな事を考えながら学校からの帰り道を歩いていたんだ。
すると黒い服着たおじさんが近付いてきて
「今日、この水を飲んでから願い事を一つ唱えて寝てごらん?」
って言ったんだ。
怪しいなんて思わなかった、
僕だって必死だったから
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そして寝る前にその水を飲んで唱えたんだ。
「大好きなAちゃんより大きくなりたいです!」
どきどきしながら寝たよ、
なかなか寝れなかったなあ。
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起きると僕の背が全然変わってないんだ。
期待したのに…やっぱり嘘だったんだ…
仕方ないからとぼとぼと学校に行ったんだ。
Aちゃんはなかなか来ない、
もうチャイムなる時間なのに。
慌ただしく先生が教室に入ってくる、
なんか目が赤いよ?気のせいかな?
やがて口を開いたんだ。
「Aちゃんが行方不明になりました…」
僕は全て悟ったよ。
【解説】
語り手の身長は変わらず、
Aちゃんの身長を小さくさせる。
となると、体を切断するか
Aちゃん自体を行方不明と思わせるくらい小さくするか。
体を切断していたら
いずれバラバラ死体として出てきそうだが、
行方不明を思わせるくらい小さくされたなら
いつか見つけられるかも…?
とはいえ、
風で飛んでしまうくらい小さかったりしても大変だし、
そもそも行方不明と言われるくらい小さくなったのであれば、
食べ物を探すことすら大変であろう…。
となると、バラバラ死体ではないとはいえ、
Aちゃんはいずれ…