俺には5歳になる弟がいる。
元気で活発なかわいい弟だ。
ある日救急車が通った時に弟は指をさし声をあげて笑った。
おかしなやつだ
なにが面白いんだ?
そんなある日弟は突然父を指差し声をあげて笑い始めた。
…次の日に父は事故で死んでしまった。
落ち込んでいる母に指差し弟はまた声をあげて笑った。
俺は俺を叱ったが弟は笑うのをやめない。
こいつはいったいなにが面白いんだ…
次の日母が死んだ
遺書には父の死を受け入れられなく自殺を選んだと書いてあった…
泣いている俺に弟は近寄ってきて
俺を指差し声をあげて笑った…。
【解説】
弟に指を差され、声をあげて笑われたものは翌日死ぬ。
そのため、語り手も翌日死ぬことになるだろう。
語り手は一体どんな死をとげるのだろうか…?
弟のせいではない…とは思うのだが、
家族があっという間の壊滅状態なのが恐ろしい。