【意味怖】意味がわかると怖い話まとめ

【意味怖】意味がわかると怖い話を読んで頭の体操を!捉え方は人それぞれであり、答えは一つであるとは言えません。解説も答えではなく、一つの捉え方。あなたがどう捉えたかを教えていただけると幸いです。


【意味怖】目的地

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太陽の照りつける真夏の朝

 

混雑するバス車内はムッとする熱気に包まれていた。

 

男は目的地のバス停で降りて歩き出した。

 

マスクを外して口元の汗を拭っていると
今まで乗っていたバスが対向車線にはみ出し
トラックと正面衝突をしてしまった。

 

「あぶないなぁ」

 

バスの方に目を向けると
あれだけ混雑していたのに
窓からは人影が確認できない。

 

誰も降りてこない。

 

「まだ大丈夫かな?」

 

男は反対車線のバス停で、次のバスを待った。

 

 

【解説】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『マスク』はガスマスクのこと。

 

語り手の目的は毒ガス的なものを用いて

大量殺人を行うこと。

 

降りた後に車内に毒ガスが充満し、

みんな倒れてしまったため

人影が確認できなくなった。

 

『まだ大丈夫かな?』は

事件が発覚してしまえば対策がとられてしまうため、

その前に早急にバスに乗り、

またたくさんの人を実行しようとしている。

 

 

淡々と大量殺人を行っている語り手の過去に

一体何があったのだろうか…。