私は梓。5歳。
私のパパとママはいっつも喧嘩ばっか!!
パパがリストラってのをされてから毎日毎日喧嘩するの。
今日も私が幼稚園に行くときまで喧嘩してるし……もう、嫌になっちゃう!!
幼稚園も終わってもうちょっとしたらママが私を迎えに来てくれる。
そんなとき、友達の由希ちゃんが私にこう言ってきたの。
由希「ねぇ、梓ちゃん。ママから聞いたんだけど私ね…霊感ってやつがあるらしくてね。
人の後ろに引っ付いてる…守護霊とか背後霊ってやつだったけな?
そういう人の話してることが分かるんだ。
それでね…いつもは誰にも話しちゃダメ!!って言われてるんだけど……」
先生「梓ちゃ~ん。お父さんがお迎えに来たわよ~」
梓「は~い。いつもはママが来てくれるのに、
今日はなんでパパなんだろう?まぁいっか。
ごめんね由希ちゃん。また明日教えてよ」
由希「で…でも……その幽霊さん…急いでるようだし……」
梓「じゃあね、由希ちゃん」
………………
由希「あっ!!梓ちゃん………でも…その幽霊さん…
ううん……梓ちゃんのママがこう言ってるの」
パパから逃げて!!梓!!……………って
【解説】
ママはパパに殺された。
娘も殺して一家心中を狙っている…?
急にパパから逃げて、と言われても辛いものだが、
果たして語り手は一体どういう行動をとったのだろうか…?