とあるマンションのエレベーターに幽霊がでる。と噂があった。
俺は興味本位でA君B君を誘い
その噂のマンションへ向かった。
「おい、本当に大丈夫なんだろな!」
と怖がるA君。
「幽霊なんかいないって」
とA君をなだめるB君。
「そうそう、幽霊なんかいないいない」
とB君に続いて言う俺。
そんな感じで進むと
噂のエレベーターに到着した。
俺「うわ~薄気味悪いなぁ」
B「本当にマジで帰ろうよ~」
A「本当にお前は怖がりだよなw」
俺「本当にそう思うw」
B「お前に言われたくないよ」
A「だって足震えてんじゃんw」
B「うっうるさい!」
俺「まあまあ、二人とも喧嘩すんなw」
チーン
エレベーターが到着し、扉が開く。
その後彼らは顔を真っ青にして一目散に逃げた。
【解説】
『俺』がいなくても会話が成立する。
A君B君を誘ったのは『俺』
エレベーターのボタンを誰も押していないのに到着した。
つまり『俺』は幽霊。
『その後彼らは顔を真っ青にして一目散に逃げた』
の彼らに『俺』は含まれていない。
『俺』の声は聞こえていなそうだが、
(最後の言葉だけ聞こえた?)
『そうそう、幽霊なんかいないいない』
と言っている『俺』
聞こえていないのにこんなことを言っているということは
『俺』は自分が幽霊であることに気付いていない?
どういう想いでこんなことをやっているのだろうか…