僕の家の近くには大きな大きな工場がある。
でも、その工場のせいで近くの川が汚れている。
僕はアキラ君家に行くのによくそこを通る。
ある日、そこを通るとその川に女の人の形のマネキンが浮かんでいた。
上半身は出ていて、下は沈んでいた。
僕は、女の人の裸なんて見たことがないから、
それがマネキンと分かっていても、興奮していた。
それからというもの、僕はそのマネキンを毎日のように見に行っていた。
日に日にボロボロになっていくのが、悲しい。
そしてある日、お母さんが遊びに行ってはいけないといった。
この辺で、人殺しがあったんだって。
【解説】
マネキンだと思っていたのは死体だった。
異臭については
川が汚れていたため気づかなかったのだろう…
川に死体が何日も放置されるとか
想像するとちょっとゾッとしてしまう…