今日はとても疲れた。
体調も悪いようだ。
頭痛が酷く、
めまいや吐き気までする。
早く帰ってベッドで寝たい。
電車に乗れば座れると思ったが、
ついてないことに空きがなかった。
仕方なく壁にもたれかかりながら
駅に到着するのを待つ。
立っているのも辛い。
早く帰りたい。
途中の駅で、電車が動かなくなった。
どうしたというのだ。
早く帰らせてくれ。
車内アナウンスが流れる。
どうやら重病人が乗っているらしい。
吐血もして、今にも死にそうなようだ。
医者がいないかどうかとも言っている。
全くもってついていない。
重病なのに電車なんか乗らないで欲しい。
俺は酷く疲れているんだ。
早く帰りたいのに。
駅員が数人、車両に入ってきた。
どうやら重病人はこの車両にいるようだ。
全く、迷惑かけやがって。どこのどいつだ?
【解説】
重病人は語り手自身。
語り手は吐血にも気づいていないくらいだから相当やばい状態。
体が壊れるまで働かさせる会社ということか…
「3回胃潰瘍になったら一人前」
と言っていた会社もあったなぁ…
どうにか体を壊さない範囲で働いてほしいものである。