私はある大学の教授だが、
今回「口寄せ」のインチキを暴くために出演した。
「口寄せ」とは死者の魂を自分に乗り移らせて語るという
まさに「ありえない」コトなのだ。
その人物は
「自分には死者は呼び寄せることはできない」
と自分でも言っている。
ならばもうインチキじゃないか!
しかし男はなにやらぶつぶつ唱え始めた・・・・・。
「何処だ?ここは?」
私は周りの皆が驚いているのが理解できなかった。
目の前にある自分の身体を見るまでは・・・・・。
【解説】
「その人物」は
『自分には死者は呼び寄せることはできない』
と言っている通り、
死者を呼び寄せることはできない。
「その人物」ができることは
「生きた人間の魂を自分に憑依させること」
インチキを暴きにきた語り手である大学教授を
自分に憑依させることで信じさせようしたが…
このあとちゃんと戻るのだろうか?
「その人物」は憑依されちゃっているし、
大学教授はどうしたら良いかわからないし…
時間で戻るのかそれとも…?
というか、戻ることになっても
ちゃんと自分の身体に帰れるものなのだろうか?
糸みたいなもので魂と身体は繋がっている?
どういう仕組みになっているのか気になってしまう。