俺には子供のころから好きだった女の子がいる。
ところが二人も・・・。
LとRは家庭環境が似ている為かとても仲がよく
幼馴染だった俺は、二人を好きになってしまった。
しかし二股なんてしたくないのでどちらに告白するか迷っていた。
LもRも優しく家庭的なところが一緒で選べないのだ。
容姿もどこか似ている。
俺は迷った末、帰り道が一緒だった(それしか違いが本当に無い)Lに告白をした。
ところが・・・
「ごめんなさい、私ね好きな人がいるの相手はね・・・」
あまりのことにショックで固まってしまった。
多分Rに告白したとしても・・・・・。
【解説】
Lの好きな人はR。
おそらくRもLが好きなのだろう。
相思相愛である。
そのため、語り手はフラれてしまった。
ただ、それよりも
『帰り道が一緒だった(それしか違いが本当に無い)』
という言葉。
『容姿もどこか似ている』
などと違いははっきりとあるにも関わらず、
『(それしか違いが本当に無い)』
と言っていることが気になってしまう。
性格や雰囲気などが似ているから、
違いがほとんどないと言っているだけで深い意味はないだろうが、
それでも『帰り道が一緒』以外の違いを見出して欲しいのだが・・・。
結局はフラれてしまった語り手であるが、
二人の良さの違いを認識しようとしないのであれば
仮に付き合えたとしても修羅場が待ち受けていそうである・・・。
なので、フラれて良かったと言えそうだ。