アメリカの某州から男の子が転校してきた。
この子はおじいさん子なのか
すぐにおじいさんの自慢をしたがる。
以下その話。
「ボクのおじいさんは二人組みの強盗を捕まえたんだ。
ガソリンスタンドやスーパーマーケットで強盗をしていたんだ。
犯人は二人組みの黒人で発見したのは二人組みの白人だったんだ」
「どっちも二人組みだったの?」
「うん!黒人のほうは白いハンカチで汗を拭いていたんだって。
暑かったのか白人のほうも薄汚れたハンカチで顔を拭いていたんだ
黒人のほうはとぼけていたけれど他の人たちも『黒人だった』って言ったんで
おじいさんは犯人を捕まえることが出来たんだよ!
すごいだろ!」
私たちはそれ以降この転校生と口を利かなくなった。
全員でシカトした。
半年後彼が自殺するまで・・・・。
【解説】
黒人:白いハンカチを使っていた
白人:薄汚れたハンカチを使っていた
となると、
「白人は靴墨のようなもので顔を黒塗って
黒人のふりをして強盗していた」
と想像できる。
昔は黒人差別が激しかったようなので、
黒人たちが無実を叫んでも聞き入れてもらうことはできなかったのだろう。
『犯人は二人組みの黒人で発見したのは二人組みの白人だったんだ』
『おじいさんは犯人を捕まえることが出来たんだよ!』
おじいさんは犯人を捕まえることができた、
と言っていることから
『発見した二人組の白人』の一人は
転校してきた男の子のおじいさんだと思われる。
つまり、黒人に罪をなすりつけた強盗の犯人。
そのことに気が付いたクラスメイトたちは
転校生を無視していじめ、
転校生はその状況が辛くなり自殺した。
もしかしたら、おじいさんが犯人だったと気が付いしまい、
絶望したことから自殺したのかもしれないが・・・。
何もしていないのに
罪をなすりつけられることで有罪になるのは
本当に勘弁してもらいたい。
罪をなすりつけられることは
今後ないとも言えない上に対策なんかも特にない。
罪をなすりつけられる確率は非常に低いものではあるが、
なすりつけられた絶望感はものすごいものだろう。
非常に怖いものである。