最近お袋に
「お前は落ち着きが無いから習字を習え」
と習字塾に通わされる羽目になったが
ここのババァ・・・じゃなかった先生が超厳しく、
必死で書いたものも
「止めとはねがなっていない」
となんと定規で叩いてくる。
「虐待じゃねぇか」
と腹を立てていると綺麗な女性と廊下ですれ違った。
この家の(ここの塾はババァの家で経営している)お嫁さんで
お嫁さんの手にも俺と同じ痣があった・・。
お嫁さんも大変だなと思っていたらお嫁さんは
「とめはね・・・とめはね」
とつぶやいていた、本当に同情してしまう。
俺だったら殺しているなと思っていたら
数ヵ月後ババァが死んだ。
犯人なんかどうでもよかった、
ただもう習字を習わなくてもよかったし
お嫁さんもこれで楽になるだろう。
【解説】
お嫁さんがつぶやいていた
『とめはね・・・とめはね』は
とめ=姑
はね=車ではねる
ということ。
つまり、お嫁さんが
習字の先生である姑をはね殺した。
奥さんと姑の話をよく読むが
ひどい関係のところは本当にひどい。
それこそ、心霊現象とは違った意味で
恐ろしい話に触れることができるのが
奥さんと姑の話のように思う。