国境の橋を毎日、
大きな袋を連れに担がせて渡る男がいた。
警備員が不信に思い、
袋の中を検査したが、
中に入っていたのはただの砂だった。
それでも警備員はきっと何か密輸しているとにらんで、
男たちが通る度に袋の中を調べたが、
やはり出てくるのは砂だけだった。
【解説】
『大きな袋を連れに担がせて渡る男がいた』
密輸品は袋ではなく、
担いでいる連れ自身だった。
臓器売買とかそういう類のものか?
連れはこれから起こることを知っているのか知らないのかわからないが、
もし知っているとしたら気持ちは死に場所に向かうようなもの。
覚悟を決めたとはいえ、
気が気でないだろう・・・。
しかし、そこまで動揺していそうな雰囲気もないため、
これから起こることを知らないということだろうか・・・。